2021-06-28 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】続伸スタートか、米株高を好感 様子見ムードも
週明け28日の香港市場は続伸して始まるか。前週末のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行すると予想する。米国では25日、FRBがインフレ指標として注目する5月コア個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想を下回り、インフレ加速が一時的との見方が強まったほか、株主還元規制が解除された金融株の上昇が指数をけん引した。S&P500は連日で最高値を更新し、ダウ平均は237.02米ドル高と続伸した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.06%安と小幅ながら5日ぶりの反落となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)、HSBC(
00005)などが香港終値を上回って引けている。
ただ、ハンセン指数は先週末に心理的節目の29000ポイントを回復し、6月2日以来、約3週ぶり高値を付けて取引を終えているため、利益確定の売りが広がる可能性もある。また、きょうは香港で5月の貿易統計が発表予定であるほか、30日には中国で6月の製造業購買担当景気指数(PMI)が発表されるため、様子見ムードも広がると予想する。