11日の香港株式市場で、ハンセン指数は8営業日ぶりに反発。終値は前日比0.36%高の28842.13ポイントだった。中国企業指数は0.32%高の10750.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1308億6000万HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で推移した。序盤に前日終値付近まで上げ幅を縮小する場面もあったが、その後は持ち直し、堅調に推移した。前日の米株高が好感されたほか、ハンセン指数は前日まで7営業日続落した後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、中国本土市場の下落が嫌気されたほか、あすから始まる端午節連休を前に持ち高調整の売りも広がり、上値は重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、信義光能(
00968)が7%近く上昇。原油先物価格が2年超ぶりの高値を付けていることを受け、ペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)も買われた。半面、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が売られて相場の重しとなった。
この他では、太陽光関連の中国ガラス(
03300)や洛陽ガラス(
01108)が買われたほか、中国の衛生当局が3−17歳に新型コロナウイルスの不活化ワクチンの緊急使用を承認したと伝わり、康希諾生物(
06185)が10%超上昇。海南自由貿易港法の可決を好感し、海南美蘭国際空港(
00357)は4%超上げた。