中国の国務院（内閣に相当）は19日の常務会議で、鉄鋼や石炭の高騰を防ぐ措置を打ち出した。国際的な多様な要因を背景に今年に入って商品相場が上昇し続けていると指摘。総合的な措置により商品供給を保障し、商品価格の不合理な上昇が消費財の価格に転嫁されないようにするとした。主な措置は次の通り。

◇需要と供給の調整：一部鉄鋼製品の輸出関税を引き上げる、銑鉄およびスクラップ鋼の輸入税率を暫定的にゼロにする、一部鉄鋼製品の輸出税還付を停止するなどの制作におり、国内市場の供給拡大を促進する。エネルギー消費が過大なプロジェクトは抑制する。主要な石炭会社に対し、増産と供給拡大のほか、風力や太陽光、水力、原子力による発電、水力、原子力からの出力を増やすよう促し、夏季のピーク時にエネルギーを確保する。対外開放を継続し、商品の輸出入と貯蓄量の調整を強化し、通関の簡素化を進める。
◇市場監督を強化：業界団体の作用を発揮させ、業界の自律を強化する。先物市場と現物市場の連携監視を強化し、対象を絞った措置をタイムリーに講じて異常取引や悪意のある投機を調査する。カルテルや虚偽情報の流布、買い占めなどにより価格つり上げなどは厳しく取り締まり、公表する。
◇穏健な金融政策の維持し、人民元相場を合理的な均衡水準に維持して市場の期待を誘導する。