23日の香港市場は強弱材料が入り混じり、もみ合いか。新型コロナウイルス変異株の感染が拡大すれば世界景気の回復が遅れるとの警戒感が広がる一方、ワクチン接種の普及に伴う経済活性化への期待は根強い。決算発表が相次ぐなかで売買は個別銘柄の物色が中心になり、相場全体では方向感が出にくいと予想する。
きょうは中国神華能源(
01088)や華潤セメント(
01313)などが2021年1−3月期決算を発表する。来週は香港証券取引所(
00388)やHSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)などが決算発表を予定している。
22日のNY株式相場は反落。午前は主要3指数がおおむね堅調に推移したが、午後に入りバイデン米政権が富裕層に対するキャピタルゲイン課税を強化すると報じられ、売りが膨らんだ。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)が香港終値を上回った半面、大型銀行株のHSBC、中国建設銀行が下回って引けた。