中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)の創業者である馬雲氏がこのほど、ロシアのプーチン大統領が主催するロシア地理学会の会合にオンラインで出席していたことがわかった。ただ、馬氏は2時間近くにわたる会合で発言することはなかった。『明報』が15日、中国本土メディアを引用して伝えた。
馬氏を巡っては、昨年10月24日上海で行われた金融フォーラムで講演した際、中国当局の金融行政を批判。アリババ集団傘下の金融会社アント・グループは昨年、上海市場と香港市場に同時上場する予定だったが、上場2日前の11月3日に中国当局から上海証券取引所へのA株上場を差し止められ、香港上場も見合わせた。その後、馬氏の消息は不明となり、一時は当局に「軟禁」されているとも伝わったが、海南省でゴルフをしている姿が目撃されたほか、中国農村の教師を表彰する式典で馬氏が映像であいさつを述べたと報じられていた。
アリババ集団の株価は日本時間午後4時18分現在、前日比1.60%安の234.00HKドルで推移している。