31日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.70%安の28378.35ポイントだった。中国企業指数は0.44%安の10972.04ポイント。メインボードの売買代金は概算で1640億3000万HKドル。
寄り付き前に発表された3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことで、ハンセン指数は高く寄り付いたものの、序盤に下げに転じた。前日のハンセン指数は3営業日続伸して22日以来の高値で終えた上、四半期末とあって持ち高を整理する売りに押された。米長期金利の上昇や、きょうの中国本土相場の下落も投資家心理を悪化せたもよう。素材や不動産・建設、必需消費財を中心に幅広いセクターが下げるなか、情報技術が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷となった。前日大引け後に2020年12月本決算を発表した豚肉大手の万洲国際(
00288)が12.74%安と急落。九龍倉置業地産(
01997)や華潤置地(
01109)など不動産株は軒並み安となった。銀行株の中銀香港(
02388)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)は反落した。一方、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、電動工具の創科実業(
00669)が続伸した。ハイテク株の美団(
03690)と小米集団(
01810)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は小幅に続伸し、0.04%高の8183.80ポイント。スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)と白物家電大手の海爾智家(
06690)が大幅に反発した。半面、京東健康(
06618)、同程芸龍(
00780) が下げた。