週明け29日の香港市場は堅調か。前週末26日のNY株式相場はダウ平均とS&Pがそろって最高値を更新。前日にバイデン米大統領が就任100日目を迎える4月末までに2億回のワクチン接種を目指すとし、ワクチン接種進展による経済活動正常化期待が続いたほか、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標とする2月コアPCEデフレーター(年率)が+1.4%と市場予想の+1.5%を下回ったことで過度なインフレ懸念が後退した。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいHSBC(
00005)がAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前週末の終値を200ポイント超上回って寄り付くことになる。
一方、中国国家統計局が27日に発表した統計によると、2021年1−2月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益は前年同期比179%増の1兆1140億元だった。好調な経済指標を受け、投資家のリスク選好姿勢も強まりそうだ。