26日の香港市場で、大手総合不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が高い。株価は日本時間午後3時25分現在、前日比6.89%高の9.62HKドルで推移している。
『香港経済日報』によると、碧桂園の莫斌総裁は2020年12月本決算の発表記者会見で、今年は新たに7000億元相当の物件投入を計画しており、昨年末に投入した2600億元と合わせ、販売可能物件は9600億元相当に上ることを明らかにした。また、向こう3年の不動産販売の増加率は10%を超える伸びを確保できるとし、自信を示した。2020年通期の不動産販売額(共同出資事業や関連会社を含む権益ベース)は前年比3.3%増の5706億6000万元、販売面積が8.0%増の6733万平方メートルだった。
一方、今年は開発用地の確保に2000億元、新業務に100億元を投じる計画を明らかにした。新業務については、建設作業を担うロボット46種類のうち18種類がすでに商業化の段階に入っており、下期には大量生産が可能となる見通しで、来年には黒字化を達成できるとした。また、ロボットを活用したレストランについても80店舗をオープンしており、来年の黒字化を見込んでいる。
碧桂園が25日に発表した2020年12月本決算は、売上高が前年比4.7%減の4628億5600万元、純利益が同11.4%減の350億2200万元となり、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想(売上高:4912億3500万元、純利益:391億5500万元)を下回った。