週明け15日の香港市場はもみ合いか。前週末12日のNY株式相場は高安まちまち。1.9兆米ドルのコロナ対策法案の成立やコロナワクチン接種進展期待により景気敏感株の堅調が続いた一方、長期金利が上昇したことでハイテク・グロース株が再び売られた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいHSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)が香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前週末の終値を約100ポイント上回って寄り付くことになる。ただ、テンセント(
00700)は香港終値を下回って引けており、きょうの香港市場での値動きが注目される。
テンセントを巡っては、アリババ集団(
09988)傘下のアント・グループに続き、中国の金融当局が「次の標的」として狙いを定めているとの報道を受け、12日後場に株価が急落しており、監督管理強化の動きが懸念される。なお、きょうは日本時間午前11時に中国の2月の鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資など経済指標の発表が予定されている。