週明け8日の香港市場は、前週末のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、堅調に推移するか。5日のNY株式相場は大幅反発。米2月雇用統計が強い結果となり早期景気回復期待が高まったほか、一時、今年最高まで上昇した米10年債利回りが反転したことも安心感につながった。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいHSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、香港証券取引所(
00388)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前週末の終値を160ポイント超上回って寄り付くことになる。
一方、中国本土では国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が11日までの予定で開かれている。李克強首相は政府活動報告で、2021年の経済成長率目標を「6%以上」と設定したほか、新規雇用1100万人以上、都市の調査失業率5.5%前後、消費者物価上昇率3%前後などの目標を明らかにしており、政策期待が支援材料となりそうだ。