4日の香港市場は軟調か。米株安の流れを引き継ぎ売りが先行しそうだ。前日のNYの市場で主要3指数はそろって続落。ワクチン普及の加速による経済活動の早期正常化期待で買いが先行したものの、米長期金利の上昇でハイテク株への売りが膨らんだ。米長期金利は一時1.49%に上昇し、高PER銘柄の割高感が意識され、ハイテク株比率の高いナスダック指数は急落した。
香港市場でハンセン指数は前日に2.7%高と大幅に反発しただけに、利益確定売りが重荷になるだろう。米ハイテク株安の流れから、香港市場でも割高感の強いニューエコノミー株からバリュー株への乗り換えが続くとの見方が出ている。3日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)が香港終値を上回って引けた半面、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を180ポイント超下回って寄り付くことになる。
中国本土ではきょうから全国政治協商会議が開幕し、5日に国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が開幕する予定。政策期待が根強いものの、内容を見極めたい投資家は積極的な売買を手控える可能性がある。