2021-02-17 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】上値重いか、利益確定売りと米ハイテク株安で
17日の香港市場は上値が重い相場か。先進国での新型コロナウイルス感染者数の減少傾向と金融緩和の継続見通しを背景に株式市場の先高観が根強い半面、前日のハンセン指数は2018年6月12日以来、約2年8カ月ぶり高値で終えただけに、利益確定売りが出やすい。中国本土の投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)はきょうまで停止される。米国の1月の小売り売上高や鉱工業生産指数の発表を日本時間きょう夜に控え、米経済の回復状況を見極めたい投資家が積極的な売買を控える可能性もある。
休場明け16日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均は続伸して連日で過去最高値を更新。ただ、米長期金利が約1年ぶりの高水準を付けたことで主力ハイテク株の一角が売られ、ナスダック総合は3営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)や香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、不動産株の中国海外発展(
00688)、医薬品株の石薬集団(
01093)が香港終値を下回った一方、英金融大手HSBC(
00005)が上回って引けた。