短編動画プラットフォームの運営会社、快手科技(
01024)があすメインボードに上場する。公開価格は仮条件105−115HKドルの上限に当たる115HKドルに決まったほか、グレーマーケット価格(上場前の相対取引価格)は250HKドルを付けており、今後の株価上昇に期待がかかる。
『香港経済日報』によれば、公開価格の115HKドルで計算した場合、時価総額は4800億HKドルに上る見通しで、グレーマーケット価格の250HKドルで計算した場合、時価総額は1兆HKドルの大台を突破し、昨年12月に上場した京東健康(
06618)の初日の時価総額(約3400億HKドル)に対し、3倍近くの水準となる見通し。また、時価総額はチャイナ・モバイル(
00941)やHSBC(
00005)を抜き、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)、JDドット・コム(
09618)に次ぐ7番目の水準となる。
一方、京東健康は昨年12月の上場後間もなくMSCIやFTSEラッセルの指数に採用されたほか、中国企業指数やハンセンテック指数にも採用されており、快手科技も同様に各指数への採用が決まる見通し。各指数の採用規定によれば、FTSEは5営業日目の大引け後と規定しており、2月11日にも採用となるが、11日は旧正月の大みそかで香港市場は半日のみの取引となるため、変更となる可能性もある。MSCIや中国企業指数、ハンセンテック指数は10営業日目の大引け後となるため、2月22日大引け後に各指数への採用が集中しそうだ。
京東健康は指数への採用で中国本土市場との相互取引の対象となり、中国本土市場からの資金「北水」が流入したが、快手科技は小米集団(
01810)や美団と同様に普通株より議決権が多い種類株式を発行するため、相互取引の対象となるのは6カ月後となり、「北水」の恩恵はしばらく後になる。