29日の香港市場は反発か。前日のハンセン指数は3日続落し、終値が15日以来ほぼ2週間ぶり安値となっただけに、前日までに売り込まれた銘柄を中心に買い戻しが先行しそうだ。28日のNY市場で主要3株式指数がそろって反発したことも投資家心理の支えとなるだろう。決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄の物色が引き続き活発と予想する。
ただ、中国の短期金利の上昇が懸念材料。指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は28日に3%を超え、2015年3月以来の高水準となった。中国人民銀行(中央銀行)の今週の公開市場操作(オペ)で、リバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)を通じた資金の出入りは4日連続で吸収超過となり、週内の差し引き吸収規模が28日までで計5685億元に達した。
28日の米株式相場は、ダウ平均が6日ぶりに大幅反発。S&P500とナスダック総合は3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が香港終値を上回って引けた。