広州汽車集団(
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同社は20年7月のオンラインイベントで、グラフェンバッテリーやリコン負極バッテリーなどの最新技術を公開し、グラフェンバッテリーについては20年末に量産化に向けたフィールドテストを開始すると発表。テストは計画通りに進められており、同バッテリーは年内に初めて「AION V」モデルに搭載する予定。グラフェンバッテリーは最短8分で充電率が80%に達するものの、コストが一般的な車載バッテリーを5−8%上回るほか、超急速充電の国家基準の制定進ちょくや超急速充電設備の整備状況による影響もあるため、市場需要に不確実性があるとした。
一方、シリコン負極バッテリーも計画通りにフィールドテストが始まっており、年内に初めて「AION LX」モデルに搭載する予定。自社で知的財産権を持つ同シリコン負極バッテリーは最高で1000キロメートルの航続距離(NEDCモード)を実現するが、技術の普及やコストなどの影響で同じく市場需要に不確実性があるとした。