新薬中心の医薬品メーカー、緑葉製薬(
02186)は4日前引け後、パーキンソン病や中程度から重度のレストレスレッグス症候群の治療に用いられる注射剤(LY03009)について、第1相(フェーズ1)臨床試験を豪州で開始したと発表した。
LY03009は緑葉製薬が開発する中枢神経系製剤の1つ。『Journal of Neurology』によれば、パーキンソン病の患者は65歳以上の1−2%、85歳以上では3−5%に上るほか、『Journal of the National Institutes of Health』によれば、レストレスレッグス症候群の患者は欧州と北米の成人人口の1.9−4.6%を占めている。世界的に高齢化が進むなか、LY03009の見通しは明るいとしている。
緑葉製薬はLY03009のほか、複数の中枢神経系製剤のプロジェクトを進めており、統合失調症・双極性障害用のLY03004、パーキンソン病薬のLY03003、抗うつ剤のLY03005、統合失調症・統合失調感情障害用のLY03010、中程度のアルツハイマー病用のLY30410/LY03013、慢性疼痛用のLY03012などがある。
緑葉製薬の株価は日本時間午後2時49分現在、前営業日比0.83%高の3.64HKドルで推移している。