年明け4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。前場終値は前日比0.75%高の27434.61ポイントだった。中国企業指数は0.17%安の10719.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で1002億2000万HKドルと、半日で1000億HKドルの大台に乗った。
ハンセン指数は安く寄り付いたが序盤には上げに転じ、上昇率を広げた。朝方は不動産融資や住宅ローンに対する中国当局の規制や米中対立の激化を警戒する売りが重荷だったものの、低金利環境の継続見通しを背景にハイテク株が買われ、相場を押し上げた。中国本土相場の上昇も投資家心理を支えたもよう。
個別では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が大幅高となり、相場の上昇を主導。スマートフォン関連の小米集団(
01810)と舜宇光学科技(
02382)が上場来高値を更新した。豚肉大手の万洲国際(
00288)、製薬の中国生物製薬(
01177)も高い。半面、チャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)は、NY証券取引所が上場廃止手続きを開始したことを受けて急落した。銀行株の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、不動産株の碧桂園(
02007)の下げがきつい。