23日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.86%高の26343.10ポイントだった。中国企業指数は0.95%高の10482.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1291億5000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返すと、じりじりと上げ幅を拡大した。前日まで3営業日続落し、約1カ月半ぶり安値で終えただけに、本土市場で上海総合指数が上昇したことを好感して買い戻しが優勢。英国で新型コロナウイルスの変異種による感染が拡大しているが、専門家などはファイザーとモデルナのコロナワクチンが変異種に対しても有効である可能性が高いとの見方を示したことから、過度な懸念がやや後退したもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、28日に新機種「小米11」シリーズを発表するスマホ大手の小米集団(
01810)が上場来高値を更新し、終値は7%超の大幅高。前日に安かった民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が反発。ネット関連株の美団(
03690)、電動工具大手の創科実業(
00669)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が上昇した。半面、製薬株の中国生物製薬(
01177)や、中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、交通銀行(
03328)がさえない。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は続伸し、前日比2.92%高の8426.07ポイント。前日から構成銘柄に加わった京東健康(
06618)が大幅に続伸。親会社のJDドット・コム(
09618)も大幅高。半面、通信設備大手の中興通訊(
00763)、ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)が下げた。