2020-12-21 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反発、3400ポイント回復で約2週ぶり高値
週明け21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.76%高の3420.57ポイントだった。深セン成分指数も2.03%高の14134.85ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8644億3100万元だった。
上海総合指数は安く始まったものの、ほどなくプラス圏に浮上すると、上げ幅を拡大した。16−18日に来年の経済運営の基本方針を決める中央経済工作会議が開かれたことを受け、政策期待から買いが広がった。米商務省がSMIC(688981)など77の団体・個人を制裁リストに追加したことで、米中の対立激化も警戒され、後場は伸び悩んだが、指数は心理的節目の3400ポイントを回復し、今月4日以来、約2週ぶりの高値で取引を終えた。セクター別では、素材、軍需・宇宙、化学肥料などが買われた半面、通信、宝飾、航空・空港運営などが売られた。
A株市場では、米中の対立激化を警戒し、軍需関連とされる北京北摩高科摩擦材料(
002985)や中航瀋飛(
600760)などが大幅高。科大訊飛(
002230)と広州汽車集団(
601238)も買われた。両社が共同でブロックチェーン技術や自動車部品の研究開発を手掛ける会社を設立したと伝わり、材料視された。半面、世界各地で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受けて、中国国際航空(
601111)や中青旅控股(
600138)、上海国際機場(
600009)が売られた。
上海B株指数は1.23%高の241.39ポイントと反発、深センB株指数は1.96%高の1088.16ポイントと6営業日続伸した。