18日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで買いが先行か。米国の与野党が追加経済対策を巡る協議で近く合意するという期待や、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の長期化見通しの下、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。米ドルの先安観を背景に、香港を含むアジア株式市場への資金流入期待も強まりそうだ。17日のNY市場で、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは2018年4月以来の90割れとなった。
もっとも、各国が新型コロナウイルスの感染再拡大を抑えるため経済活動の制限措置を強めれば、景気が下振れするとの懸念は根強い。ハンセン指数は前日に続伸したこともあって、心理的節目の27000ポイントが上値のめどとして意識されて伸び悩む展開がありそうだ。
17日の米株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって上昇し、終値での史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。保険株のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が香港終値を上回った半面、銀行株のHSBC(
00005)と中国建設銀行(
00939)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は下回って引けた。