3日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.74%高の26728.50ポイントだった。中国企業指数は0.12%高の10586.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1354億5000万HKドル。
ハンセン指数はプラス圏で堅調に推移した。新型コロナウイルスワクチンの実用化に向けた動きが伝わる中、経済活動の正常化への期待から買いが広がった。IHSマークイットが発表した2020年11月の香港の購買担当者景気指数(PMI)が50.1と10月の49.8から0.3ポイント上昇し、2018年3月以来の高水準となったことも投資家心理を強気に傾けたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額の大きいHSBC(
00005)が買われて相場の上げを主導。一時43.80HKドルまで上昇し、約8カ月ぶり高値を付けた。石薬集団(
01093)が6%近く上昇したほか、モルガン・スタンレーが投資判断と目標株価を引き上げた九龍倉置業地産(
01997)とLink REIT(
00823)も高い。前日大幅安だった小米集団(
01810)も反発した。半面、中国中信(
00267)が6%超下落。創科実業(
00669)や新世界発展(
00017)の下落も目立った。
この他では、シティグループが目標株価を引き上げたキングボード・ラミネート(
01888)が16%超上昇したほか、中国国際航空(
00753)や中国東方航空(
00670)も買われた。半面、中国銀行(
03988)や中国建設銀行(
00939)など銀行株の下落が目立ったほか、長城汽車(
02333)も売られた。