週明け16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.41%高の26263.41ポイントだった。中国企業指数は0.08%安の10537.04ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で825億4000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いたが、買い一巡後は上げ幅を縮め、小高い水準でもみ合った。米中対立の激化に対する懸念が上値を抑えた。米政治ニュースサイト『アクシオス』は15日、米政府高官の話として、トランプ米大統領が残り10週間となった任期中に中国に対する強硬な措置を導入するようだと報じた。バイデン次期政権による対中政策の変更を政治的に困難にすることが狙いという。
個別では、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が買われ、指数を押し上げた。株式分割がきょう発効した医薬品受託開発の薬明生物技術(仮コード:02963)や、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、スマホ大手の小米集団(
01810)も上昇が目立った。半面、本土系不動産株の中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)が安い。米国の投資禁止措置を受けて通信株のチャイナ・モバイル(
00941)、チャイナ・ユニコム(
00762)が続落。前週末に高かったスマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が反落した。