12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続落。終値は前日比0.11%安の3338.68ポイントだった。深セン成分指数は0.52%高の13792.07ポイントと3日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7080億9300万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場はおおむねマイナス圏でもみ合った。10月のマネーサプライM2と人民元建て貸付残高増加額がそろって市場予想を下回り、重荷となった。もっとも、中国政府が打ち出す内需振興策や新型コロナウイルスワクチン開発の進展に対する期待などが相場を支え、3330ポイント付近では下値が堅かった。
セクター別では、保険、銀行がほぼ全面安。軍需関連、石炭が売られた。半面、酒造、観光・ホテル、包装材、家電が高い。
A株市場では、保険の中国太平洋保険(
601601)、中国人寿保険(
601628)、インフラ建設の中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)が安い。光学フィルムメーカーの浙江水晶光電科技(
002273)、豚肉大手の牧原食品(
002714)、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
002202)も下げが目立った。半面、音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)がストップ高をつけたほか、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、製薬の上海復星医薬(
600196)が大幅逆行高。前日がストップ安の自動車メーカーのBYD(
002594)は反発した。
上海B株指数は0.75%安の249.29ポイントと3日続落、深センB株指数は0.08%高の956.67ポイントとともに3日ぶりに反発した。