9日のNY株式相場は高安まちまち。米大統領選で民主党バイデン候補の当選がほぼ確実となり、選挙明けラリーが強まる中、ファイザーが独バイオNテックと開発中のコロナワクチンがフェーズ3試験で90%以上の有効性を確認できたと伝わり、経済活動正常化期待が高まった。コロナ・パンデミックで大きく売られた景気循環株が幅広く上昇した一方、ステイ・アット・ホーム銘柄には利益確定売りが強まった。ダウ平均は一時1610ドル高の29933.83ドルまで上昇し、約9カ月ぶりに史上最高値を更新。834.57ドル高(+2.95%)の29157.97ドルと大幅に反発して終了した。S&P500も3.89%高まで上昇し、史上最高値を更新後、1.17%高で終了した。ハイテク株主体のナスダック総合も1.79%高まで上昇し、史上最高値を更新したが、1.53%安と6日ぶりに反落して終了した。
S&P500の業種別指数は、原油高を好感しエネルギーが14.22%高と急伸し、長期金利の上昇を受けて金融も8.17%高と大幅高。資本財、不動産、素材も2%超上昇した。一方、アマゾン・ドット・コムが5%超下落した一般消費財が1.59%安となり、アップルやマイクロソフトが2%超下落したITも0.73%安となった。個別ではクルーズのカーニバルが39.29%高、オフィスREITのSLグリーン・リアルティが36.92%高と急騰し、ボーイング、メーシーズ、ウォルト・ディズニーも2桁高となった。一方、ペロトン・インタラクティブが20.29%安、ズーム・ビデオが17.37%安と急落し、ネットフリックスも8.59%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 29467.90 29933.83 29130.66 29157.97 834.57 2.94
S&P500 3583.04 3645.99 3547.48 3550.50 41.06 1.16
NASDAQ 12046.66 12108.07 11703.49 11713.78 -181.45 -1.52
CME225先物 24415.00 25900.00 24365.00 25440.00 580.00 2.33
FT100 6186.29 6186.29 6186.29 6186.29 276.27 4.67
DAX 12713.19 13297.05 12670.58 13095.97 615.95 4.93
為替(ドル/円) 103.35 105.64 103.20 105.35 2.00 1.93
WTI先物 37.34 41.33 37.16 40.29 3.15 8.48
金(Gold)先物 1956.00 1966.10 1848.00 1854.40 -97.30 -4.99
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。