週明け9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.18%高の26016.17ポイントだった。中国企業指数は1.29%高の10633.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1684億5000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の26000ポイントを回復してスタート。米大統領選で民主党のバイデン候補の当選が確実となったことを受け、政治的な混乱への懸念が後退し、リスクオンの動きが優勢。本土市場の上昇も安心感につながったもよう。ただ、指数が先週、週間で6.7%高と大幅に反発しただけに、利益確定売りが上値を抑えた。後場半ば以降は26000ポイントを割り込む場面もあったが、クロージング・オークション・セッション(大引け後10分間の板寄せセッション)で再び同節目に乗せた。終値は7月8日以来、約4カ月ぶり高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が大幅高。前週末に安かったアリババ集団(
09988)が反発。7−9月期の新契約価値(VONB)が前四半期で22%増加したAIAグループ(
01299)も買われた。半面、長江和記実業(
00001)、新世界発展(
00017)、恒隆地産(
00101)など香港地場系関連の一角や、電動工具大手の創科実業(
00669)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が軟調。
ハンセン科技指数は2.96%高の8394.19ポイントと反発。バイデン氏の勝利を受けて先鋭化している米中の対立が緩和に向かう可能性もあるとの見方から、スマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)、通信設備の中興通訊(
00763)が大幅高。半面、大手オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)が逆行安となった。