29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.11%高の3272.73ポイントだった。深セン成分指数は0.98%高の13519.66ポイントと4日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7802億7300万元だった。
上海総合指数は安く始まったが、徐々に下げ幅を縮小し、プラス圏に浮上した。欧米で新型コロナウイルスの感染が再び深刻化しており、世界経済への影響を懸念する売りが重しとなったが、中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)がきょうまで開かれており、根強い政策期待から買いが広がった。また、米株価指数先物が時間外で上昇していることも好感された。セクター別では、医療、酒造、製薬、証券などが買われた一方、造船、貴金属、石油などが売られた。
A株市場では、政策期待から広州汽車集団(
601238)や上海汽車集団(
600104)など自動車株、海爾智家(
600690)や海信家電集団(
000921)など家電株の上昇が目立った。半面、新疆ウイグル自治区で新型コロナの新規感染者が増えていることを受け、感染再拡大への懸念から中国東方航空(
600115)や上海国際機場(
600009)が売られた。1−9月期決算が34%減益となった中興通訊(
000063)も安い。
上海B株指数は0.21%安の247.05ポイント、深センB株指数は0.06%安の945.07ポイントとともに3日ぶりに反落した。