カナダ石油大手のセノバス・エナジーと長江和記実業(
00001)傘下のハスキーエナジーは25日、合併して総合石油・天然ガス会社となる計画を明らかにした。株式交換の手法をとり、ハスキーエナジーの株主が保有する普通株1株について、セノバス普通株0.7845株と0.0651株の新株予約権(ワラント)を割り当てることで合意した。合併取引額は236億カナダドル(債務を含む)に上る。2021年1−3月期に合併手続きを完了する見込み。
両社の株式はトロント証券取引所に上場されている。交換比率は10月23日まで5営業日のハスキーエナジー平均株価に21%(ワラントを加えれば23%)のプレミアム付き水準となる。合併後5年間、ワラント保有者は1株6.54カナダドルでセノバス1株を取得できる。合併後の企業名は「セノバス・エナジー」で、本社は引き続きカナダ・アルバータ州カルガリーに置く。
合併成立にはハスキーエナジー株主の3分の2以上の賛成が必要。長和傘下のハチソン・ワンポア・ヨーロッパ・インベストメンツはハスキーエナジー株40.19%を保有しており、すでに賛成するとセノバスに約束している。合併後の持ち株比率(ワラント行使前)はセノバス株主が61%、ハスキーエナジー株主が39%。ハチソン・ワンポア・ヨーロッパ・インベストメンツの持ち株比率は15.7%となる見込み。