14日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前日比0.07%高の24667.09ポイントだった。中国企業指数は0.43%高の9920.77ポイント。メインボードの売買代金は概算で1543億4000万HKドル。
ハンセン指数は前営業日に約1カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが優勢となり、序盤はマイナス圏で軟調に推移した。中国の習近平国家主席がきょう、深セン経済特区「創設40周年」の記念式典で演説を行ったことを受け、指数は下げ幅を縮小したが、積極的な買い材料に欠ける中、その後は前営業日の終値付近でもみ合った。指数は結局、9月16日以来、約1カ月ぶり高値を連日で更新して取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)がそろって上場来高値を更新。恒安国際集団(
01044)や小米集団(
01810)の上昇も目立った。半面、HSBC(
00005)が3%超下落し、相場の重しとなった。60億米ドルに上る中国の米ドル建て債の発行で、2017年以来初めてアレンジャーから外れたと伝わったことが嫌気された。マカオのカジノセクターに対する慎重な見方を受けてサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。
この他では、10月14−16日の日程で開催されている2020年北京国際風力エネルギー展で公表された「風力エネルギー北京宣言」を手がかりに新疆金風科技(
02208)が20%超上昇。証券各社による目標株価の引き上げが相次いだ長城汽車(
02333)は10%超上昇した。半面、既存株式の売り出しと第三者割当増資を組み合わせた「先旧後新」方式の増資を通じ、正味で42億5600万HKドルを調達すると発表した中国恒大集団(
03333)は17%近く下落した。