30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.20%安の3218.05ポイントだった。深セン成分指数は0.05%高の12907.45ポイントと小幅ながら続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5399億8600万元だった。
上海総合指数は続伸して始まったものの、後場に入って下げに転じる方向性を欠いた展開。あすから国慶節連休に入るとあって、持ち高を整理する売りが次第に優勢となった。寄り付き前に中国国家統計局が発表した2020年9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回り、投資家心理を支えたが、買いの勢いは続かなかった。なお、きょうは相互取引制度を通じた香港株売買(南向き取引)は休止。セクター別では保険が全面安のほか、観光、証券、石炭が売られた。一方で軍需関連が続伸し、医療や酒造が買われた。
A株市場では、東方証券(
600958)など証券株と新華人寿保険(
601336)など保険株の下落が目立った。自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)、アニメ制作の奥飛娯楽(
002292)は反落した。半面、電気自動車関連のBYD(
002594)と国軒高科(
002074)が大幅に続伸。調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)も高い。
上海B株指数は0.12%安の248.10ポイントと反落。深センB株指数は0.10%高の935.19ポイントと3日続伸した。