2020-09-29 |
香港/企業動向/金融 |
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HSBC、中国平安保険の持ち株比率引き上げは政治的な考慮ではない=外電
中国平安保険(
02318/
601318)がHSBC(
00005)の株式を追加取得したことについて、英フィナンシャル・タイムズによると、HSBC関係者は「財務的な目的で、政治的な考慮ではない」との見解を示した。『AAストックス』が29日伝えた。
中国平安保険は23日にHSBCの株式1080万株を取得。これにより持ち株比率は8%となり、ブラックロックの7.14%を抜いて筆頭株主となった。フィナンシャル・タイムズの報道によると、中国平安保険の追加取得はキャッシュフローの獲得が狙い。HSBCが21年に配当を再開すれば現在の株価は魅力的な水準にある。配当額が新型コロナ前の1株当たり0.51米ドルに回復した場合、配当利回りは12%に達する。
一方、中国政府が発表する「信頼できない実体リスト」(中国版「エンティティー・リスト」)にHSBCが入れられることが市場で懸念されている。こうした中、共産党系メディア『環球時報』は、中国平安保険がHSBCと中国政府の関係を改善させるために持ち株比率を引き上げた可能性があると伝えていた。