4日のNY株式相場は続落。注目された米8月雇用統計がおおむね強い結果となったものの、前日に続いて主力ハイテク株に利益確定売りが強まったことで一時大きく下落した。しかし、「経済活動再開」銘柄が総じて上昇したほか、ハイテク株にも押し目買いが強まった。ダウ平均は朝方に247米ドル高まで上昇後、159.42米ドル安(-0.56%)で終了したが、一時は628米ドル安まで下落した。S&P500も0.70%高まで上昇後、3.05%安まで急反落し、0.81%安と下落幅を縮小して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も一時5.08%安まで急落したが、1.27%安で終了した。週間では、ダウ平均が1.82%安と反落し、S&P500が2.31%安、ナスダック総合が3.27%安とともに6週ぶりの反落となった。
「経済活動再開」銘柄は、ボーイングが1.35%高となったほか、クルーズのカーニバル、ノルウェー・クルーズ・ラインが4-5%の大幅高。長期金利の上昇を受けて金融株も軒並み高。バンク・オブ・アメリカが3.43%高、JPモルガン・チェースが2.16%高となり、シティグループ、ゴールドマン・サックスも1.6%以上上昇した。一方、ハイテク株はエヌビディア、アルファベット、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムが2-3%下落し、マイクロソフト、ネットフリックスも1%超下落したが、日中安値からは大きく値を戻して終了。アップルは一時8.26%安まで下落したが、0.07%高とプラス圏で終了し、テスラは8.59%安まで下落後、2.78%高と4日ぶりに反発して終了した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の33.60pから一時38.28 pまで上昇したが、30.75pと2.85p低下した。
寄り前に発表された米8月雇用統計は、失業率が8.4%と前月の10.2%から改善し、市場予想の9.8%も下回る強い結果となった。平均賃金も前月比+0.4%となり、市場予想の0.0%を上回った。非農業部門雇用者数は137.1万人増となり、前月(改定値)の173.4万人から減少したものの、ほぼ予想通りとなった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28341.05 28539.75 27664.68 28133.31 -159.42 -0.56
S&P500 3453.60 3479.15 3349.63 3426.96 -28.10 -0.81
NASDAQ 11396.24 11531.19 10875.87 11313.14 -144.97 -1.27
CME225先物 23090.00 23315.00 22830.00 23175.00 5.00 0.02
FT100 5799.08 5799.08 5799.08 5799.08 -51.78 -0.88
DAX 12916.12 13127.08 12753.69 12842.66 -215.11 -1.64
為替(ドル/円) 106.15 106.49 106.04 106.23 0.08 0.07
WTI先物 41.25 41.87 39.35 39.77 -1.60 -3.87
金(Gold)先物 1938.00 1956.60 1921.60 1934.30 -3.50 -0.18
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載