3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.31%安の25042.65ポイントだった。中国企業指数は0.05%安の9995.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で795億7000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まったものの、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開となった。中国の国務院(内閣に相当)が前日、「穏健な金融政策を堅持し、ばらまき方式はとらない」と改めて表明したことで追加金融緩和への期待が後退し、朝方は幅広いセクターで売りが先行。2日の米株式相場が景気回復期待から続伸した半面、きょうの中国本土相場は軟調だったこともあって、投資家が積極的な買いを見送ったもよう。ただ、心理的節目の25000ポイントを割り込むと買い戻しが入り、同水準を守って前場の取引を終えた。指数が一時プラス圏に浮上する場面もあった。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とHSBC(
00005)が売られて相場の重荷となった。前日高かった吉利汽車(
00175)、舜宇光学科技(
02382)はそろって下落。製薬の石薬集団(
01093)もさえない。一方、8月の不動産販売額が前年同月比30%増だった碧桂園(
02007)が大幅高。石炭株の中国神華能源(
01088)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も大きく買われている。