2日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行か。世界的な金融緩和の下でニューエコノミー株を中心に上昇し、相場を押し上げる展開が予想される。中国と米国の景況感改善も投資家心理の支えとなるだろう。1日発表の8月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を上回り、2011年2月以来の高水準。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の米製造業景況感指数も市場予想を上回った。ただ、市場で米中対立への警戒感は根強い。低金利環境が続けば銀行の利ざやは圧迫されることから、金融株が売られて相場の重荷となる可能性がある。
1日のNY株式相場は、ダウ平均が反発し、ナスダック総合とS&Pが史上最高値を更新。アップルなどのハイテク株が上昇して相場をけん引した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。大型金融株のHSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)が香港終値を下回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が上回って引けた。