週明け31日の香港市場で、中国の民営自動車メーカー、吉利汽車(
00175)が高い。株価は日本時間午後4時26分現在、前営業日比4.83%高の16.50HKドルで推移している。
『香港経済日報』によると、中国証券監督管理委員会(CSRC)の浙江監管局は28日、吉利汽車のA株上場に向けたガイダンス作業がすべて完了し、上海証券取引所のハイテク企業向け新市場「科創板」に目論見書を提出する運びとなったことを明らかにした。実現すれば、吉利汽車は完成車メーカーとして初の科創板上場企業となる。
吉利汽車が6月に発表した計画によれば、発行株数は17億3200万株(新株発行後の発行済み株数の15%)を上限とし、資金使途は、◇40%を新型車の研究・開発◇15%を新エネルギー車やコネクテッドカー、自動運転といった先端技術の研究開発◇15%を工場や新興企業などの買収◇30%を運転資金――としていた。
先週末28日の香港終値(15.74HKドル)で計算した場合、A株の新規株式公開(IPO)による調達規模は272億6000万HKドルに上る見通し。