28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.87%高の25500.06ポイントだった。中国企業指数は0.25%高の10227.78ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で819億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、次第に上げ幅を拡大。低金利環境が続くとの見方から買いが優勢だった。米連邦準備理事会(FRB)が27日、ゼロ金利政策を長く続けるため、物価上昇率が目標の2%を超えることを容認する新指針を発表した。きょうの中国本土相場と米ダウ平均先物の上昇も投資家心理を支えたもよう。ただ、ハンセン指数の上昇率が1%を超える水準では利益確定売りが出て、上値を抑えた。同日のNY市場でナスダック総合株価指数が6営業日ぶりに反落したことで、香港市場でも前日高かったハイテク株が売られた。
個別では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われて相場の上昇を主導。食品飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)は大幅に反発している。一方、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)は反落した。前日大引け後に2020年6月中間決算を発表した中国平安保険(
02318)もさえない。