2020-08-25 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土大引け: 3日ぶり反落、利益確定売り優勢 通信キャリア軒並み安
25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.36%安の3373.58ポイントだった。深セン成分指数は0.02%高の13669.41ポイントと小幅ながら3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9420億6100万元だった。
上海総合指数は午前に高く推移したものの、前引けにかけて下げに転じる展開。序盤に心理的節目の3400ポイントを超えると高値警戒感が広がり、利益確定売りが次第に優勢となった。もっとも、下値を売り込む動きは限定的。中国と米国の閣僚が25日午前に電話協議を行い、通商協議の「第1段階」合意を履行することで一致したと伝わり、投資家心理を支えたもよう。セクター別では、通信キャリアが軒並み安のほか、非鉄金属や貴金属、石炭が売られた。半面、酒造、電子・IT、ソフトウエアが買われた。
A株市場では、環境保護関連の東江環保(
002672)が10%近く下落。自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)と光啓技術(
002625)、太陽電池を手掛ける寧波杉杉(
600884)、協キン集成科技(
002506)も大幅安だった。一方、貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)など白酒メーカーの上昇が目立った。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、建機大手の三一重工(
600031)も高い。
上海B株指数は1.29%高の255.34ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は0.13%安の950.40ポイントと3営業日ぶりに反落した。