週明け24日の香港市場は先週末のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、買い先行で始まるか。21日のNY株式相場は続伸。追加経済対策を巡る不透明感が意識されたものの、米7月中古住宅販売件数などの経済指標の上振れやワクチン開発期待を背景に堅調が続いた。ダウ平均は190.60米ドル上昇したほか、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.34%高、0.42%高と続伸し、ともに史上最高値を更新した。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)はテンセント(
00700)が大きく上昇。トランプ米政権がテンセントの対話アプリ「微信(WeChat)」について、米企業が中国で使い続けることは可能との見方を示したと伝わったことが材料視された。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は先週末の終値を40ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。
一方、中国商務部の報道官が先週20日、米国との閣僚級貿易協議を近日中に開くと明らかにしたが、具体的な日程などはまだ伝わっておらず、引き続き米中関係への懸念が相場の重しとなる可能性もある。