21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.50%高の3380.68ポイントだった。深セン成分指数も1.18%高の13478.00ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8442億4500万元だった。
上海総合指数はほぼ終日プラス圏で推移した。中国商務部の高峰報道官が20日の記者会見で、米国との貿易協議を「近日中に開くことで双方が合意した」と明らかにしたことを受け、米中関係を巡る過度な警戒感が後退し、幅広いセクターで買いが優勢となった。指数は後場に一時マイナス圏に沈む場面もみられたが、再びプラス圏に浮上してきょうの取引を終えた。セクター別では、通信キャリア、酒造、航空・空港運営がほぼ全面高となったほか、食品・飲料、製紙などが買われた。半面、高速道路、化学肥料、農業・漁業が売られた。
A株市場では、海通証券(
600837)や華泰証券(
601688)が高い。深セン証券取引所の「創業板」で来週24日から一部ルールが緩和され、試験運用が始まることを受け、取引の活発化を見込んだ買いが入った。分衆伝媒信息技術(
002027)はストップ高。2020年6月中間決算が予想を上振れたとし、シティが目標株価を9割引き上げたことなどが材料視された。半面、上海復星医薬(
600196)や紫金鉱業集団(
601899)が売られた。
上海B株指数は0.79%高の244.26ポイント、深センB株指数は0.89%高の941.59ポイントといずれも3日ぶりに反発した。