週明け20日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。終値は前営業日比0.12%安の25057.99ポイントだった。中国企業指数は0.90%高の10295.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で1356億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小動きで始まり、序盤に下げ幅を拡大。米国や香港で新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多に膨らむなか、経済活動の正常化の遅れを警戒する売りが重荷だった。NYダウ平均先物が軟調に推移したことも投資家心理を冷やしたもよう。ハンセン指数が心理的節目の25000ポイントを割り込む場面があったが、かろうじて同水準を守って終えた。中盤は中国本土相場の上昇を受けてハンセン指数も高く推移したものの、20日移動平均(大引け時点で25242.55ポイント)に迫る水準では上値が重かった。セクター別では素材と工業、不動産・建設が大きく上げた半面、通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)が大きく買われ、相場の上昇を主導。中国当局が17日に保険会社の株式投資比率の上限規制を緩和したことが材料視された。不動産株の碧桂園(
02007)と中国海外発展(
00688)、エネルギー株の中国神華能源(
01088)とペトロチャイナ(
00857)も高い。半面、香港で商業不動産を手掛ける九龍倉置業地産(
01997)や、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が売られた。
そのほかでは、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、中国ビール大手の華潤ビール(
00291)がともに反落。光ファイバーメーカーの長飛光纖(
06869)は5日続落した。油田サービスの中海油田服務(
02883)も下げた。一方、電気自動車のBYD(
01211)、生保大手の新華人寿保険(
01336)が大幅高。セメント株の中国建材(
03323)、華潤セメント(
01313)の上昇も目立った。