週明け20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前営業日比0.35%高の25177.63ポイントだった。中国企業指数は1.47%高の10354.06ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で762億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は小動きで始まり、序盤に下げ幅を拡大。売り一巡後は中国本土相場の上昇を受けた買いが入り、前引けにかけて上げに転じた。ただ、米国や香港で新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多に膨らむなか、経済活動の正常化の遅れが警戒されている。NYダウ平均先物が香港時間の午前に軟調に推移したこともあって、一時はハンセン指数が心理的節目の25000ポイントを割り込む場面があった。
個別では、保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)が大きく買われ、相場の上昇を主導。中国当局が17日に保険会社の株式投資比率の上限規制を緩和し、材料視された。不動産株の碧桂園(
02007)と中国海外発展(
00688)、エネルギー株の中国神華能源(
01088)とシノペック(
00386)も高い。半面、香港で商業不動産を手掛ける九龍倉置業地産(
01997)と太古A(
00019)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が売られている。