12日のNY株式相場は反発。空運やクルーズなどの「経済活動再開銘柄」が大きく反発した。前日は新型コロナウイルスの感染第2波などの懸念から主要3指数がそろって3月以来の急落となったが、ムニューシン財務長官の「経済活動を再び停止させることはできない」などの発言を受けて3指数がそろって反発。ダウ平均は朝方に一時837米ドル高まで上昇し、午後に49米ドル安まで小幅に下落したが、477.37米ドル高(+1.90%)と4日ぶりに反発して終了。ボーイングが11%超上昇したほか、ダウ・インク、ゴールドマン・サックス、シェブロンなどが3-5%上昇した。S&P500も1.31%高と4日ぶりに反発。前日に割り込んだ長期トレンドラインの200日移動平均線を回復して終了した。ハイテク株主体のナスダック総合も1.01%高と反発した。ただ、週間ではダウ平均が5.55%安、S&P500が4.78%安、ナスダック総合が2.30%安とそろって4週ぶりの反落となった。
S&P500の業種別では、不動産、金融、エネルギー、資本財の景気敏感セクターが1.9-3.1%高となり、ITも1.34%上昇した。一方、ディフェンシブ・セクターの公益、生活必需品が小幅に下落した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は、一時44.16ポイントまで上昇したものの、36.09ポイントで終了。前日比4.70ポイント低下した。決算発表銘柄は、利益が市場予想を上回ったアドビが4.87%高となり上場来高値を更新した一方、予想以上の減収見通しが嫌気されたPVHコープが5.90%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25659.42 25965.55 25078.41 25605.54 477.37 1.90
S&P500 3071.04 3088.42 2984.47 3041.31 39.21 1.31
NASDAQ 9715.87 9768.64 9413.62 9588.81 96.08 1.01
CME225先物 21695.00 22425.00 21640.00 22150.00 10.00 0.05
FT100 6105.18 6105.18 6105.18 6105.18 28.48 0.46
DAX 11876.34 12172.63 11828.66 11949.28 -21.01 -0.17
為替(ドル/円) 106.80 107.54 106.57 107.39 0.59 0.55
WTI先物 36.26 36.99 34.48 36.26 -0.08 -0.22
金(Gold)先物 1733.60 1753.00 1728.20 1737.30 -2.50 -0.14
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。