26日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.74%安の23352.34ポイントだった。中国企業指数は0.86%安の9447.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で1217億7000万HKドルと、商いが賑わった。
ハンセン指数は高寄り後にマイナス圏に沈んだ。前日までの2日間で1800ポイント超上昇しただけに利益確定売りが出やすい環境。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けた景気後退懸念も相場を重くした。一方、米国の2兆米ドル規模の経済対策に向けた動きや、中国当局の経済対策への期待は支えとなり、指数は序盤以降、おおむね23200−23500ポイントの間でもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、政府系コングロマリットの中国中信(
00267)や、前引け後に本決算を発表した中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が5%台の下落。電動工具大手の創科実業(
00669)、本決算を発表した衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が大きく売られた。半面、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が逆行高。米アップル新製品の発表が先送りされる可能性が伝わったものの影響は限定的だった。医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が買われた。
中国企業指数構成銘柄では、中国版ゆうちょ銀行の中国郵政儲蓄銀行(
01658)やスポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)の下げが目立ったほか、環境装置工事会社の中国海螺創業(
00586)、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)などが安い。半面、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(
00270)が堅調だった。