26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.60%安の2764.93ポイントだった。深セン成分指数は0.84%安の10155.36ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6706億7800万元だった。
上海総合指数は安寄り後、中盤に一時プラス圏に浮上する場面もみられたものの、後場に入って下げ幅を拡大した。前日のNY市場では、新型コロナウイルスによる景気悪化への対策でトランプ政権と議会が合意したことが好感され、ダウ平均は一時1315米ドル高まで上昇したが、取引終盤に売られて上げ幅を縮小しており、慎重姿勢が強まった。また、新型肺炎の感染が世界各地に広がる中、企業業績の下振れリスクも意識された。上海総合指数は前日まで2日連続で大幅上昇した後とあって、利益確定の売りも出やすかった。セクター別では、通信、電子IT、建設などを中心に幅広いセクターで売りが優勢となった。半面、医療・医薬、食品・飲料などが買われた。
A株市場では、インフラ建設大手の中国鉄建(
601186)や中国交通建設(
601800)が売られたほか、前日高かった上海汽車集団(
600104)や広州汽車集団(
601238)が売られた。半面、上海復星医薬(
600196)がストップ高をつけたほか、トヨタとの合弁会社設立が伝わったBYD(
002594)は4%近く上昇した。
上海B株指数は0.67%安の219.08ポイント、深センB株指数は0.66%安の817.26ポイントとともに反落した。