14日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.24%安の28885.14ポイントだった。中国企業指数は0.36%安の11355.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1191億9000万HKドルと、3営業日連続で1000億HKドルの大台に乗せた。
ハンセン指数は朝高後に下げに転じ、下げ幅を広げる展開となった。米当局による中国の「為替操作国」指定の解除を受け、序盤は両国関係の改善に期待する買いが先行。ただ、始値で心理的節目の29000ポイントを上回り、取引時間中として5月8日以来の高値を更新したとあって、次第に利益確定売りが優勢となった。高く始まった中国本土相場が反落して終えたことも投資家心理を冷やしたもよう。中国当局が午前に発表した2019年12月の貿易統計は輸出入ともに市場予想を上回る伸びだったが、相場への影響は限られた。セクター別では情報技術とエネルギーが下げた半面、素材と通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の下げが目立った。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)がそろって反落した。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)は軒並み安。生保大手の中国人寿保険(
02628)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も安い。一方、前日に逆行安を演じたカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)が大幅高。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)が買われた。
そのほか、テンセントのネット小説サイト子会社、閲文集団(
00772)が5営業日ぶりに急反落。通信機器大手の中興通訊(
00763)、油田サービスの中海油田服務(
02883)がさえない。半面、アンハイザー・ブッシュ・インベブのアジア子会社バドワイザーAPAC(
01876)は5営業日ぶりに反発。鉄鋼のアンガン・スチール(
00347)、環境保護関連事業の東江環保(
00895)も上昇した。