2019-10-14 |
中国/政策/その他 |
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中国は農産品購入を合意署名前に始める=トランプ米大統領
トランプ米大統領は13日、中国との貿易協議での合意について、「中国はすぐに我が国の農産品を大量に買い始め、3−4週間内に行う署名を待たない」とツイッターに投稿した。中国の購入は「すでに始まっている」と強調した。また、15日に予定していた2500億米ドル分の中国製品に対する関税の25%から30%への引き上げを行わないと明らかにした。
トランプ氏がホワイトハウスで11日に発表した「第1段階の合意」によると、中国の農産物購入の予定額は400億−500億米ドルと、過去最高の160億−170億米ドルを大きく上回る。同日までワシントンで開いた閣僚級協議の終了後、中国側交渉団を率いた劉鶴副首相との共同会見で明らかにした。ほかに、中国が金融サービス市場を開放し、為替市場の透明性を確保することで合意した。トランプ米大統領は11月にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を念頭に、合意の正式署名まで3−5週間かかる見通しを示した。
技術移転の強制問題の最終合意は「第2段階」に持ち越した。トランプ氏は第1段階の署名後、即座に第2段階の協議を始めると表明した。一方、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)については、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が11日、「今回の合意には入っていない。別のプロセスだ」と述べ、米政府による制裁解除の見通しを示さなかった。