23日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続落。終値は前日比0.81%安の26222.40ポイントだった。中国企業指数は0.85%安の10287.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で652億8000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、前週末の米株安や中国本土株の下落を受けて下げに転じ、終値は3日以来、約3週間ぶりの安値圏だった。米中両政府の貿易問題をめぐる次官級協議では、中国側代表団が今週に予定していた米農家の視察を中止。農産品の輸入拡大をめぐる協議が難航したことが伝わったほか、トランプ米大統領も「部分合意は不要」と強硬な見解を述べるなど、先行き不透明感が嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン向け部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)がそれぞれ5.90%、4.76%と続落。前週は出荷先である華為技術(ファーウェイ)の新型スマホの好調な予約が好感されたが、ファーウェイをめぐっては現地時間23日にカナダで、孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)の米国への引き渡し可否を決める裁判の予備審理が始まる。医薬品銘柄の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)も安い。半面、シンガポール華人系不動産大手の信和置業(
00083)や台湾系大手製菓・飲料メーカーの中国旺旺(
00151)が堅調だった。
中国企業指数構成銘柄では、中国交通建設(
01800)、中国鉄建(
01186)、中国中鉄(
00390)の交通インフラ大手3社がそろって下げたが、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(
00270)が買われた。