18日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3日続落。終値は前日比0.13%安の26754.12ポイントだった。中国企業指数は0.23%安の10478.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で595億HKドルと低水準だった。
ハンセン指数は反発して始まったものの、中盤以降は前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合い。大引けにかけて下げ幅を広げて終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を18日に控える上、中国人民銀行(中央銀行)が米利下げを受けて追加緩和を打ち出すかを見極めたいとのムードが広がった。原油の供給不安は後退したが、サウジアラビアの石油施設への攻撃をきっかけとする中東の地政学リスクへの警戒感はくすぶった。原油価格の下落を受けたエネルギー資源株の下げが相場の重荷となった。前日は続落して終値が10日以来1週間ぶりの安値圏だっただけに、朝方は値ごろ感に注目する買いが先行。中国本土相場の上昇も投資家心理を支えたが、買い上がる勢いは乏しかった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み安。前日買われた石炭大手の中国神華能源(
01088)も大幅に下げた。香港コングロマリットの太古A(
00019)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も安い。半面、保険会社の中国平安保険(
02318)とAIAグループ(
01299)が反発し、一定の下支えとなった。瑞声科技(
02018)は米アップルの新製品「iPhone11」の予約販売が中国で好調と伝わり、10.17%高と急伸。長江インフラ(
01038)と恒安国際集団(
01044)も大きく買い戻された。
中国企業指数構成銘柄では、セメント大手の中国建材(
03323)と安徽コンチセメント(
00914)の続落が目立った。中信銀行(
00998)や中国人民保険(
01339)がさえない。一方、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)は大幅に続伸。中国の国務院(内閣に相当)が前日に発表したスポーツ産業支援策が材料視された。不動産株の龍湖集団(
00960)も高い。