UBSは最新リポートで、風力発電設備メーカー大手、新疆金風科技(
02208)の投資判断を「中立」に据え置く一方、目標株価を8.5HKドルから20%引き上げて10.2HKドルに設定した。8月に2019年6月中間決算を発表して以降、株価が18%程度下落したが、最悪期が過ぎたという市場の認識が反映されているとし、利益についても20年に回復してくるとの見方を示した。『AAストックス』が12日伝えた。
UBSは新疆金風科技の株価について、短期的な市場センチメントの影響を受けているとし、ファンダメンタル面の変化が生じた場合は見直す必要があると指摘。具体例として、19年下期に風力発電ユニットの入札価格が10%上昇、あるいは補助金延長の問題が解決された場合は、プラスの影響が及ぶとし、ユニットの価格が下落、政策変更で入札台数が減った場合はマイナスの影響が及ぶとした。
UBSは新疆金風科技の19年上期における発電ユニットの粗利益が予想を下回り、下期もこの状況続くと指摘。19年通期の予想利益を29%下方修正した。ただ、長期的には発電ユニットの販売が増えるとし、利益が増えるとの見方を示した。
新疆金風科技の株価は日本時間午後4時19分現在、前日比0.30%安の9.83HKドルで推移している。