英ロンドン証券取引所(LSE)グループの取締役会は11日、情報会社リフィニティブ・ホールディングスを買収する計画を進めると発表し、香港証券取引所(
00388)から受けた合併提案に消極的な姿勢を示した。香港証券取引所が同日大引け後に明らかにしていた提案によると、LSEグループが年内にリフィニティブ買収計画を打ち切るか、LSEグループ株主総会で否決されることが合併の前提条件となっている。
LSEグループは、リフィニティブ買収計画を8月1日に発表しており、承認を求める書簡を11月に株主へ送る予定。香港証券取引所の提案については「われわれの要請を受けたものではなく、暫定的で多くの条件が付いている」と指摘しつつ、取締役会で検討するとした。一方、香港証券取引所はLSEグループ取締役会の推奨を得た上で、株主総会と裁判所の承認があれば全株式を取得できるスキーム・オブ・アレンジメント方式を活用する方針を明らかにした。ただ、「TOB(株式公開買い付け)によって合併を実現する権利も保有する」と付け加えた。
香港証券取引所の株価は日本時間午後0時15分現在、前日比2.85%安の239.0HKドルで推移している。