野村インターナショナルは最新リポートで、中国の自動車・電池メーカー、BYD(
01211)の目標株価を従来から13%引き下げ39.2HKドルに設定した。投資判断は「アンダーウエート」に据え置いた。利益率下押し圧力の高まりや新エネルギー車販売の低迷予想などを織り込んだ。『経済通』が22日伝えた。
BYDが21日発表した2019年1−6月期の純利益は前年同期比3倍の14億5500万元だった。ただ野村は、BYDが同時に7−9月期の純利益が1億−3億元にとどまる見通しを明らかにした点に言及。野村は背景要因として6月下旬に実施された新エネルギー車補助金の縮小の影響を挙げた。
野村によれば、7月の新エネ車販売台数は前年同月比で減少。野村は、競争が激しさを増すなか、19年下期以降に新エネ車の利益率下押し圧力が一段と高まると予想し、BYDの2019−20年の予想売上高を20%下方修正した。19年の予想純利益を12.6%引き下げ、24億3700万元に設定した。
BYDの22日前場終値は前日比5.09%安の41.00HKドル。